こんにちは。
今回は商品のことから少し離れた記事を書かせていただこうと思います。
私たち夫婦は今年の年明けにお互い仕事を辞めて、本格的に開店準備期間に入りました。
基本的に旅好きの私たちですが、仕事をしているとなかなか長期間の休みが取れず旅行にゆっくり行くということもできなかったので
この期間にヨーロッパを鉄道で周る旅に出てきました。
目的は本場の花屋のインテリアや飾り方の勉強と、ドイツとフランスで行われていた見本市に参加すること。
そして異国の地の風景や人々を見て感受性や価値観を磨くこと、
お店で取り扱うアンティークの雑貨たちを仕入れること。
店頭に並ぶアンティークの品や器類はほとんどこの時に仕入れてきたものです。
林檎の小物入れも葡萄柄のベースも、クリスマスに大活躍のブラックバック(鹿だと思っていたのですがよく調べてみると
ブラックバックという動物が一番似ていたのでそう思っています)の
オブジェもフランスパリの蚤の市で見つけてきたものです。
ヨーロッパから大変な思いをして運んできた可愛い商品たちが、アンティーク好きのお客様に見初められ、
いくつも引き取られていき、それはそれでとても喜ばしいし、インテリアとしてもお花を引き立ててくれる素晴らしい役目を果たしてくれています。
以前から載せている4711(ドイツのケルン生まれのオーデコロン)や
サンタ・マリア・ノヴェッラのポプリ(イタリアのフィレンツェの世界最古の薬局の商品)などの雑貨たちも、
この旅で見つけたストーリーがあるものをぜひお花と一緒にご紹介したいと思って、お取り扱いをしています。
札幌→東京から、
イタリアはヴェネチア、フィレンツェ、チンクエ・テッレ、ミラノ、
スイスはベルン、インターラーケン、バーゼル、
フランスはコルマール、ストラスブール、パリ、
ドイツはエッセン、ケルン、
ベルギーのブルージュ、ブリュッセル、
そしてオランダのアムステルダムをめぐり
計6か国、15都市。一か月弱の旅でした。
妻は小さいころ南米で育ったことや、学生時代にもネパールにホームステイしたり、
ヨーロッパにも何度も訪れていたのですが、こんなに長い鉄道のみの旅行は初めて。
夫は結婚前に一度フランスにお花の勉強に訪れたのと、新婚旅行のスペインと三度目の海外です。
また今回はなるべくお金をかけないでいきたかったので、宿も航空券も鉄道のチケットもすべて日本から自分で手配していきました。
現地のアパートメントを借りたり、ホステルに泊まったり、B&B(日本の民宿のようなもの)だったり・・・
ホテルにはほとんど泊まらない旅でしたが、いろいろな経験ができてとても勉強になりました。
アンティーク探しは、主にパリとブリュッセル、そしてアムステルダムで。
こちらの写真は上がアムステルダムのアンティーク市場(とっても立派!)で、下がブリュッセルの蚤の市です。
しかししかし、やはりパリの蚤の市が、金額的にも物の多さでも飛びぬけて一番でした。
世界的に有名な大規模な蚤の市、クリニャンクールには毎日足を運んでいました。
フランス北部、アルザス地方のコルマールにて。
イタリア北西部、チンクエ・テッレにて。
スイスのユングラウヨッホ山の中腹にて。
当たり前のことですが、世界にはまだまだ知らないもの、ドキドキすることがたくさんあって、
私たちはそれをできるだけ吸収して自分たちのお店にもつなげていきたいと思っています。
お花に関しては、やはりパリが有名フローリストや花屋もたくさんあって刺激的なのかと思いきや、
オランダのアムステルダムと、スイスのベルンがとてもセンスが良いお店が多く驚きました。
しかし、ベルンを歩ける日はたまたま日曜日になってしまってお店はすべてお休み・・・。
素敵なお花屋さんを見つけても中を覗くしかできずに、悔しい思いをしました。
いつかリベンジができるといいのですが。
そして、来年2017年の1月に再びフランスへ雑貨類の仕入れと勉強に行かせていただきます!!
期間は2017年1月24日から2月2日まで。
その間お店をお休みさせていただくことになるので、開店一年目でどうなのかという葛藤もありましたが、
開店後の今だからこそ現地で感じることや、ほかのフローリストのお店を見て取り入れられるものも多々あるはずと決意しました。
まだ一年目で、想像以上にたくさんのお客様に応援していただき、とても感謝しています。
また広い世界を見て出来るだけたくさんの雑貨や知識や感性と思い出を持ち帰り、
お店の更なる発展のために自分たちにも刺激を与えていこうと思っています。
誠に勝手ではございますが、ご理解いただけたら幸いです。